ねとねと言わせて

趣味のこと、思ったこと

Changing My Life

この前チェコ、ドイツ、オーストリアへ旅行に行ってきた。初めての国外旅行だった。

ここで旅行の話をするのは初めてかもしれないがわたしは旅行、もとい出かけるのも好きである。一人でも二人でも四人でも、それ以上は少し面倒くさいが仲の良い人となら喜んで行く。

場所も、行きたくないところは国内国外問わず特にない。あまりにも治安や衛生環境の悪いところはこの世に未練がないとき以外は行きたくないが。

 

なぜチェコ〜 に行くことになったかというと、まあ多数決に負けたというか、わたし以外の人たちが行きたがったからである。わたしもチェコオーストリアは好きな国だし、カフカについてゼミでやったこともあるし音楽もやっているため行きたくないわけではなかった。しかし今1番行きたい国でもなかった。

そもそもわたし以外の人たちは渡独経験のある人たちで、ドイツはもちろんオーストリアも行ったことがある。また行くのかよ、たまには違う国に行けよ、と思いながらわたしの行きたい国をあげたら見事にスルーされた。北欧諸国はいつか絶対行ってやる。でもその人たちとは絶対一緒に行かない。国の恨みは大きいのだ。

 

というわけで、なぜ本気で行きたくもない国にバイトで稼いだ大切な金を払ってまで行かなければならないのかと若干憂鬱になりながらも結局行ったのだが、めちゃくちゃ楽しかった。

チェコというかプラハはとても素敵な街だった。行けてよかったなと心から思う。プラハ城〜カレル橋〜旧市街は言うまでもない。城の外観も中のステンドグラスも見たことないくらい年季が入っていて、プラハの空気をずっと吸ってきたんだなというか、歴史を感じた。外壁の石灰石の質感は忘れられない。カレル橋は歩いていてけっこう長いなと思ったのだが、それほどモルダウが大きいのだなと。モルダウといえばスメタナの我が祖国だが、この日は天気が良すぎてそれっぽくなかった。旧市街はあまり時間がなくて回れなかったので、またいつかユダヤ人街と音楽関係どちらもじっくりと回りたい。f:id:haa3373:20190305025836j:image

プラハは日本ではそれほど注目されていないのでわたしも知らないことだらけだったが、とても根深い街だと思った。スラヴ人神聖ローマ帝国共産主義国など…さまざまな側面がたくさん見え隠れしていた。今回の旅行だけでも旧市街一帯の中世的な町並みだけでなく、ビルが立ち並ぶオフィス街やまだ暗い雰囲気が立ち込めている郊外も見ることができ、プラハにとても興味を持った。あとやはり気になるのはユダヤ人関係だろうか。チェコはスラヴ系だと言われているが、オーストリアやその辺の国とまとめて中欧と呼ばれているのも不思議である。神聖ローマ帝国の一つだったからというのが大きな理由だと思うがこのへんは線引きも難しい。そもそも人種でヨーロッパの国を語るのも難しい…。

話はそれたが何が言いたいかというと、チェコ、良かったっす。チェスキー・クルムロフも行ったが、時が止まってる感じが魅力的だった。チェコの通貨はチェココロナだけどユーロもけっこう使えるお店が多い(お釣りはチェココロナで返ってくることが多い)から想像するより行きやすいと思う。

 

ドイツはこの三か国の中では1番どうでも良かったというか興味がなかったというか身近だし他と比べると新しい国なためあまり期待していなかったが、ノイシュヴァンシュタイン城とヴィース教会は綺麗だった。

ここは愚痴だが行ったことのある人たちがどんどん先に行ってしまったり、ここはおもしろくないから行かなくていいよねなどと勝手に決めてしまったりしていて、お前なんでまたここに来た!?と聞きたいのをぐっと堪えるのはいささか大変だった。

あとドイツは本当にじゃがいもばかり出るのだな〜と感心してしまった。おいしいが少量でお腹が膨れないのが困る。そろそろ野菜が恋しくなってくるころだったため、ミュンヘンのパン屋で買ったシーザーサラダがドイツで1番おいしい食べ物だった。ビールも、ドイツの苦味が少ないビールでさえどうもダメみたいでこれを1ℓも飲んだら今後の行程に支障をきたしそうだったため、ミュンヘンで初海外の女がWi-Fi無しで一人でホテルまで歩いて(先に)帰るというレアイベントが発生した。良い子は真似しないように。

しかしドイツにもいいところはあって、BMWaudiなどのいわゆる外車がバンバン走っている・止まっている・店があるところはわたしにとっては目の保養だった。あとはドイツ語が使えるところ(!)。

 

オーストリアはここに住みたいな!?とさえ思ってしまった。水道水も比較的安全だし人柄も良いし穏やかだし。ザルツブルクハルシュタットもウィーンも素敵でござんした!!

食べ物が何でもおいしい…というかスイーツ系は甘党のわたしにはドンピシャってくらい甘い。Mannerというウエハースもモーツァルトクーゲルもザッハトルテも最高だった。紅茶がすすむ。お肉も大抵揚げてあるが油がしつこくなくてとてもおいしい。あとラードラーというビールをレモンジュースか何かで割った飲み物がとてもわたし好みだった。度数も低いし苦くないしこれなら飲める。

あと車で案内をしてくれた友だちのお知り合いの方が最近読んだ小説でかっこいいなと思った登場人物に似ていてじんわりときめいてしまった。タバコと外車には注意せねば。

 

いつのまにか帰る日になっていて、その頃にはこっちを離れるのが惜しかった。しかし、日本に着いてから穏やかな生活をまた送れて(風邪引いたけど)しあわせだなあと思うのであった。優劣をつける気はないが、平和っていいもんだ。