ねとねと言わせて

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与える男

2018.6.22・7.14 フジフレンドパーク

 

今年もフレンドな!パークに行くことができてしあわせだ。しかも2回も。

初日の会場は恵比寿のLIQUIDROOM。新しくて綺麗、キャパもそこまで大きくないということで行ってやろうじゃないかと。

1番はじめの公演なのにゲストが発表されたのが1番あとで、ずっとまだかまだかと待っていた。そしてついに発表された。

お相手はGLIM SPANKY。名前は聞いたことはあっても曲は聴いたことがなかった。試しに何曲か聴いて当日に臨んだのだがわたしが好んで聴くものとは少し違く、地蔵になってしまわないか心配だった。

いざ始まって、松尾さんの声がとてもかっこいい。この声ライブで保つのかな、と心配していたがそんなものは無用だった。最後までパワフルでわたしのハートをがっちり掴んでいった。またサポートでベースを弾いている人が二癖くらいある人でとても気になった。もちろん亀本さんもかっこよかったし、あんなに気さくそうな人だとは思わなかった。

フジファブリックはフレンドパークだからかいつも以上に楽しげだった。と、いうか、1曲目から虹だった。自分の1番好きな曲が、あのイントロが1曲目から聞けるとは思わなかったので若干混乱した。帰アドでは聞けなかったのて1曲目から天にも昇ってしまいそうだった。

あとはシングルでカップリングだった曲がちらほら聞けた。

セッションでは松尾さんのリクエストで環状七号線をやって、感無量というか何も言葉にできなかった。まさか聞けるとは思わなかったしかっこいいし、松尾さんは志村くんの影響をだいぶ受けたのだなと感じた。そのあとの若者のすべてでこれから夏が始まることを意識させられた。夏の終わりの曲を聴くと今現在の季節を意識するようになるのはなぜだろう。

最近打ちこみの曲にも浮気気味だとも思うのだが、やはりバンドが、ロックが好きだなと心から感じたライブだった。

 

最終日の会場はわたしがフジファブリックを初めて見たZepp Divercity。ペットボトルのドリンクにするとストラップが付いてくるのが嬉しい笑。

民生さんの曲はたまに聴くし別のライブで1度見たことはあるが、UNICORNは大迷惑とすばらしい日々しか知らなかった。しかももう長いことやっているのでどこから手をつけていいのかわからなかった。よってノー勉で挑んだ。

入れ替えをしたらチャンダイが来るであろう阿部さんのキーボードの前を陣取ってひたすら待つ。いよいよUNICORNが登場という時にプチ事件が起こった。めちゃくちゃ人が流れてきたのである。まず友だちとはぐれそうになり、えっ待ってと1歩前に出た途端に押されてバランスを崩した。これでコケたら死ぬと思い必死に耐えたが気づくとど真ん中にいた。バイバイチャンダイこんにちは総くん。

UNICORNが始まったのだがファンの勢いに押されっぱなしでどうしていいかわからなかった。ファンはおじさんおばさんばかりだろうとたかを括っていたがおじさんおばさんの方がわたしのようなひょろひょろした女より力があるのである。おばさんに負けないように力をつけようと強く心に誓った。案の定知らない曲ばかりだったのだが、どこか親しみやすくてノリノリで楽しかった。ボーカルは民生さんだけだと思っていたら阿部さん、EBIさんがボーカルの曲もあってすごいと思った。阿部さんはギターも弾いていて、その時に投げたピックをわたしは運良くげっとした。とても嬉しいし一緒に墓に入れてもらうか火葬してもらおうと思う。

フジファブリックは初日みたいに虹から始まるのかなと期待していたらちがった。しかしB.O.I.P.やTEENAGERなどのずっと聴きたかった曲が聴けてとても嬉しかった。あとは志村くんのUNICORNへとフジファブリックへの想い、それを受けた総くんの想いを聞いて涙が止まらなかった。新曲の手紙を紹介し切ったあとの事故も忘れない。MCはとてもかっこよかったのに最後までキメきれない総くんは最高である。今度東京という曲が作られるそうなので楽しみにしていよう。

セッションはWAO!と虹だった。初めて見たツインドラムに、一列にずらーっと並んだ男たちは本当にかっこよかった。あとこのツアーの最後の曲と最初の曲が虹だったのはじーんときてしまった。こんなにしあわせなことがあるとは。とても楽しかった。

 

 

わたしがフジファブリックを好きになったときには志村くんはもういなかったけど、ファンの友だちはずっと志村志村言っていた。たしかに志村くんがいた時の曲とそれからの曲はタイプがちがって、それぞれに好きな曲はあったけど志村くんの曲の方が優れていると感じていた。かといってもういない人をずるずる引きずっているのもどうなんだと思っていた。しかしこのライブを経てその考えは大きく変わった。

志村くんは今でもフジファブリックにいて、志村くんの夢もフジファブリックの夢になりうること。誰が作ったどんな楽曲も、全てがフジファブリックなのだということ。

そしてわたしはフジファブリックを好きになってよかったしこれからもそれは変わらない。

次は城ホで総くんの夢を叶えよう。